丹後ちりめん
丹後ちりめんは、京都府北部、丹後地方で生産されている高級絹織物の総称です。歴史は古く1700年代前半から本格的に生産され、主に呉服製品となっています。
ヨコ糸に強い撚りをかけて織り込みます。この地方特有の湿潤な気候に支えられて、上質なちりめんが作られています。丹後ちりめんは白生地が多く、後に染色加工され、縫製を経て着物や帯などの製品となります。
ちりめん街道の歴史
江戸時代享保5年(1720)峰山の絹屋佐平治、享保7年(1722)には後野の木綿屋六右衛門の協力を受け、加悦の手米屋小右衛門、三河内の山本屋佐兵衛らが、ちりめんの製織を始め、今日の丹後ちりめんの礎を築いたとされています。
与謝野町のちりめん街道は、丹後ちりめんの産地として栄えた地域で、平成17年、国の重要伝統的建造物群保存区域に選定されました。また、平成29年4月には、丹後ちりめん回廊(京都府北部)として、日本遺産に認定されました。
与謝野町ちりめん街道